がんサバイバーの皆さんが撮影した、
心動いた写真を紹介。
「わたしあの時シャッターを押しました。その2」
受賞作品 写真展 のご案内
「同じ景色でも、病気になってからは見え方が違う」をコンセプトに、がんサバイバーの皆さんが、がんになってから撮影した写真を、心あたたまる素敵なエピソードとともに、「SHISEIDO THE STORE」1階中央の階段スペースおよび4階「SHISEIDO THE TABLES」にて展示いたしました。
期間: 2023年2月1日(水)~2月28日(火)
場所: SHISEIDO THE STORE 1F、4F(入場無料)
住所: 〒104-0061 東京都中央区銀座7-8-10
アクセス:東京メトロ 銀座駅A2出口から徒歩 約7分、JR・東京メトロ 新橋駅3番出口から徒歩 約5分 https://thestore.shiseido.co.jp/access/
同じ景色でも、
病気になってからは見え方が違う。
わた押し2 作品一覧
ヒロササ
ファイナリスト
ファイナリスト
ヒロササ
いつも家族で行く公園。青空を仰ぐ、子どもたちの後ろ姿。ありふれた日常のようだけど、この後ろ姿を見続けたい。未来を描くとは、ありふれた日常をも奇跡だということだと思います。この時、着ていた兄の緑色の上着は、現在では弟が着ています。先の見えない未来だと感じていた景色が現在になりました。
ケイ
ケイ
がんが発覚して4年半強経ちました。主治医に「5年生存を目指そう」と言われ、その後も何度か余命宣告を受けました。これまで手術3回、抗がん剤を3種類受けました。今の抗がん剤は1年半続けています。「教科書通りなら、あと1年。たが、あなたならまだ乗り越えられるかもしれない」と言われ、なんとか生きています。骨転移故に病的骨折になり、この数ヵ月は松葉杖です。今後はデイサービスを受けながらリハビリを受けます。友人達が励ましてくれるのが最もありがたいです。写真は友人が心を込めて育てている多肉腫てす。
わたる
わたる
術後一年、富士登山の機会がありました。八合目で御来光になってしまった。無理せず、一歩づつ頂上を目指すしかない。
しあわせと感謝の魔法使い クニー・ポッター
しあわせと感謝の魔法使い クニー・ポッター
お薬飲みましたか?
朝食、歯磨きは毎日忘れない。しかし、命に繋がる薬は長年飲んでいるのに習慣にならず飲み忘れる。
それを薬剤師仲間に伝えたくてSNS投稿した。付いたコメントは患者仲間から「お陰様で飲み忘れに気付けました」。自分と誰かのために2014年から毎日投稿している。
池田和泉
ファイナリスト
ファイナリスト
池田和泉
がんに罹患する前はこの階段の上にあるバス停まで10分で行くことができたが2度の手術後体力が落ちて休みながら20分かけて登った。息は上がったけど綺麗な紅葉を見ながら「時間がかかるのも悪くないな」と思った。今はまた10分で登れるまでになったことが嬉しい。
かない愛
ファイナリスト
ファイナリスト
かない愛
2014年 乳がんステージⅣの診断を受けました。この時は両親には伝えませんでした。
2017年 余命宣告を受けました。ここで初めて両親にがんであることを伝えました。
大きな声をあげて泣きながら「生きてくれ!」と言う父に、私は「順番は守る!」と答えました。
私の1枚は、父が旅立った直後の実家の庭から見上げた空。この先も力強く生ききるからね!と改めて約束した空です。
西園千江美
西園千江美
小学生の頃から何十回も登った大好きな山。罹患前より倍以上の時間をかけて歩く私にオランウータンが微笑んでくれた。ゆっくりだから出会えたね。心からありがとうございます。
つっちー
ファイナリスト
ファイナリスト
つっちー
例のウイルスが猛威をふるい、気軽に仲間と会えなくなった。北海道の仲間の提案でご当地自慢をすることになり、日本全国は当然だが海外の仲間からも参加があった。食べ物など特産品や綺麗な景色の写真も共有した。今は会えなくても、遠く離れている仲間と、ひとつの空で繋がっていることを実感したくてシャッターを押した
まるこ
金澤正人賞
金澤正人賞
まるこ
白血病を患い無菌室に1人いた時の写真です。窓の外は大荒れ。ピカッと光る雷がとても美しくシャッターを切りました。雨の匂いするだろな、どんな音かな(無菌室は外の音も聞こえませんでした)子どもたち怖がってないかな。なんて考えながら。
今は雷こわーい!と子どもたちがいう側で一緒にいられる幸せを噛み締めて生きています。
natsumi
ファイナリスト
ファイナリスト
natsumi
次男を妊娠中に悪性リンパ腫に罹り、治療しました。
写真は産後退院した日に撮った息子たち。
かけがえのない宝物です。
産後も暫く治療をして、私は寛解を迎えることができました。
私が抗がん剤治療中お腹にいた次男はもうすぐ2歳になります。長男と一緒に、びっくりするほど元気いっぱい走り回っています。生まれてきてくれてありがとう。
tosomo
ファイナリスト
ファイナリスト
tosomo
大腸癌手術をし、抗がん剤開始まで残り数日のタイミングで行った公園。これからもずっと桜を見るぞという気持ちと来年の桜見られるかなという気持ちで揺れ動いていたあの日。なにより息子の成長を見続けたいというのが一番の願いでした。来年は同じ桜の下で走り回る息子を見るぞとふと弱気になってしまう自分を奮い立たせていました。
ぬぽちゃん
ぬぽちゃん
私は2度の肝臓癌になり、現在は
慢性腎臓病になり人工透析をしています。仕事、週3の透析、毎日が
慌ただしく身体、心とも疲れてます。そんな時、自宅に帰ると家内と愛犬大空(たく)の笑顔が待ってます。
この癒しがあるから頑張れます。
二人の笑顔に感謝。
貞井哲夫
貞井哲夫
私、家内共に2度がんを患いました。現在、私は慢性腎臓病で週3の人口透析を受けています。仕事、透析、がんサバイバーと心身ともに疲れ果てる毎日。
そんな私の癒しは、家内と愛犬(チワワとたく)の笑顔です。
身体が病で辛い時も、2人の笑顔に救われまれ、頑張れます。
愛犬は元保護権、子供に恵まれなかった私たち夫婦には宝です。
さくら
さくら
闘病中に知り合った秋田在住のがん友と『治療が終わったら会おうね』と約束していました。車で10時間。術後3ヶ月、まだ脱毛した髪の毛は坊主頭。そんなに遠くまで行けるのか、私にとってはチャレンジに近い旅。彼女に会えた喜びと長旅が出来た感動が蘇る【ゴジラ岩】の写真です。
荒幡えりこ
自分らしく、を生きていく。賞
自分らしく、を生きていく。賞
荒幡えりこ
抗がん剤の副作用でダウンしていた時、布団から撮影したこどもたちだけでご飯を食べている様子。幼いと思っていたこどもたちが、こどもたちだけでご飯を食べられるようになったのかという驚きと逞しさを感じたい瞬間でした。また、この時のご飯はお友達が作って持ってきてくれたおかずを食べています。今思い出しても周りに助けられた恵まれた日々でした。
吉本和弥
吉本和弥
2016年に慢性骨髄性白血病が発覚した。
長い長い病名にも戸惑った。
「なんなんだろう?怖い病気には違い無いな」
30年ぶりにスクーターを買って、自分が生まれた島をゆっくりと走った。
小さい頃に家族や友人と泳いだ海は昔のまま。
ただ大きな橋が架かって、僕の島も向こうの島も人がいて生活してるって思った。
スクーターで生まれた島を走るって楽しいな!
岩埜もとみ
ファイナリスト
ファイナリスト
岩埜もとみ
乳癌の治療を終えて2年がたち、鎌倉の材木座海岸を散歩しながら、人生について考えていた時、ふと雲の隙間から美しい一筋の光をみつけた。そしてその光を仰ぐサーファーがとても神々しく思えた。
人生いろいろなことがあるけど、ふと出会う美しい光に出会うために、日々生きているんだなと、勇気をもらった一瞬だった。
伊勢上雅世
伊勢上雅世
30代という若さでがんが見つかりました。
その時、ステージはすでにⅣb。
絶対に死ぬんだと、信じて疑わない日々を過ごしていました。
有難いことに、10年以上
完全寛解を維持しております。
50歳の誕生日のお祝いに、
夫婦二人で出雲に行ってきました。
いつも支えてくれて ありがとう
Mine
ファイナリスト
ファイナリスト
Mine
赤信号の間、いろいろクヨクヨ考えていたら、ピカーーッと夕陽が差し込んだ。
「わぁーー!」と、同時に青信号に。
「うん!大丈夫!!ニッコリすすめ!
大丈夫!!ありがとうございます♡」
大きなパワーに応援、見守られていると感謝の気持ちでいっぱいになった。
がんになって、どんな事にも
ありがたいという気持ちが
しみじみ深く沁みる。
ありがとうございます♡
れーれ
ファイナリスト
ファイナリスト
れーれ
出勤する途中で見上げだ空、車を停めて
「天使の羽根がいっぱい?…
それとも、ヒゲダンスのお髭がいっぱい?…」と、希少がんGISTで繋がっている仲間ラインへ写真を送ってみた…
「えっ?天使じゃん」「いやいやお髭にしかみえないよぉ(笑)」とみんなでワチャワチャ…
お空の天使の羽根も、お髭も、一緒の仲間がいるっていいね…
そして私も…ひとりじゃないよ!と思えた朝の空でした。
My feature
My feature
告知から3年。
いろんな事があったけど、これで良かったと思う。選んだ方で正解なんです。
そしてガン治療は、その先の未来。
罹患後も、前も何も変わってない。
私は私。
いつも思うのは、術後の暖かい気持ち。
そう思わせてくれた、先生に感謝してます。
ありがとう。
白石美穂
ファイナリスト
ファイナリスト
白石美穂
実家への帰省の度に訪れていた飯山の美しい菜の花畑。13年前…手術の日程がきまり不安で押しつぶされそうな気持ちで訪れた時、菜の花の鮮やかな大好きな色の黄色の力強さや、咲きほこる美しさに…笑顔とパワーをもらえた思い出の場所です。
転移治療やコロナで久しく来訪できなかったのですが、今年は主人と訪れることができました。「おーい!笑って」とカメラを向けてくれる主人に、今まで支えてきてくれた感謝と、いままたこの景色を一緒にみれる幸せが溢れて「あなた!ありがとー」と叫びながら逆シャッターを切った「幸せの黄色い菜の花」写真です!
Maki
ファイナリスト
ファイナリスト
Maki
昨年、癌の手術をしました。今年は、別の治療の為、2ヶ月入院しました。退院後は毎朝、散歩をしています。綺麗な花を眺めるだけでも幸せを感じています。
「わたし、あの時シャッター押しました。」
その2 募集要項
同じ景色でも、病気になってからは見え方が違う
皆さんが撮影した、心動いた写真と一緒に、思い出やエピソードを記してご応募ください。
風景でも、家族でも、料理でもなんでもOKです。ルールは一つ、自分が写ってないこと。
あなたの目を通して、どんなものを、どんな風に切り取ったか。
MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES のカメラマン、金澤正人氏と一緒に送っていただいた写真とエピソードと一緒に紹介します。また、いただいた写真の中から数点を、金澤さんと書籍「自分らしく、を生きていく。」編集メンバーが個人賞を選出。
何か素敵なものをプレゼントします!
いただいた写真はできるかぎり多くご紹介する予定ではございますが、
時間の都合上ご紹介できない場合ご了承ください。
ご応募作品はすべてLAVENDER RINGのFacebookページで公開させていただきます。
■応募期間/2022年6月23日(木)〜2022年7月22日(金)15:00まで
■応募対象/すべてのがんサバイバーの皆さま また、ご応募いただいた写真を、LAVENDER RINGプロジェクトの広告などに使用することに了承いただける方。
■応募点数/がんになってから撮影した、思い出深い写真 一点(おひとりさま一点のみ)
■応募方法/以下フォームから、写真をアップロードしてください。
また、どんな思い出があるか、を200文字程度で(短くても構いません)記載してください。
■応募写真について/見れば笑える、泣ける、楽しい、勇気が出るなど。
がんに罹ってから撮影された思い出深い写真。
■応募条件/ご自身が写っていないこと。
ご応募期間は終了いたしました。
たくさんのご応募ありがとうございました。
ご応募の結果はジャパンキャンサーフォーラム(JCF)内の
8月7日(日)ラベンダーリングDAYチャンネルにてご報告します。
https://www.japancancerforum.jp/lavenderringchannel
上記からどなたでもご視聴いただけます、ぜひご覧ください!
第1回わた押し 紹介作品
五十嵐 孝
金澤正人賞
金澤正人賞
五十嵐 孝
車椅子の生活になった。見える世界も変わった。泥の中から咲いた蓮の花を今は見上げる。
でも空は前と変わらない青さだった。
澤田 有希
「自分らしく、を生きていく。」編集メンバー賞
「自分らしく、を生きていく。」編集メンバー賞
澤田 有希
我が家の玄関には、亡き祖父が大事にしていた置物を置いています。 福と財を呼んでくれる縁起物と信じ玄関に飾り、勝負事や試験日などは、手を合わせ祈ったり、お腹をなでたりし、崇拝しておりました。 抗がん剤治療が始まり脱毛してからは、ウイッグスタンドに変化。 笑顔でウイッグを受け止めてくれる懐の広さに毎日癒されておりました。 布袋さんありがとう!!
加島 裕子
加島 裕子
4月20日に子宮体がんの手術を受けました。その後しばらく自宅療養をしていました。写真はその頃、腸が癒着しないように散歩をしていた時に見つけた雲です。まるで鳳凰のような鳥が青空を羽ばたいているように見えて、この雲を見て、私も今は辛いけどきっと元気になって羽ばたける日が来る!と勇気づけられました。今は経過観察で元気に頑張っています。
久田 邦博
久田 邦博
【夢の先】2001年白血病を告知された時、4人の息子たちは小学生と幼稚園でした。息子たちが成長する姿を見届けられないと悔しさで涙が溢れました。長男が20歳になるまで生き抜き一緒に酒を飲むことを生きる目標としました。長期生存を捨て目標達成の可能性が高い治療を選びました。長男と乾杯する夢が叶い、息子全員で飲める日も迎えました。当時は想像もしなかった夢の先に僕はいます。生きる喜びをありがとう。しあわせです感謝
跡部 涼子
跡部 涼子
「お母さん、たんぽぽを見つけたよ!」
術後初めての春。
息子たちとのありふれた光景に幸せを感じました。
伊勢上 雅世
伊勢上 雅世
がんに罹患したけど、元気になって、大切な人に会いに行けるようになりました。
雲の下は土砂降りだったけど、素晴らしい夕焼けと、希望に輝く一番星に勇気をもらいました。
中島 香織
中島 香織
手術後、「これからの新しい生活」に備えるために、病院食はすべて完食していました。 体力をつけなければいけない、と、食欲があることに感謝しながら一口一口を味わうことができました。 絶食しなければいけない手術当日と、麻酔でまだ朦朧としていた翌日の朝食以外のこれらの食事は、今の私の「普通の生活」に欠かせないストーリーの一コマです。
土橋 武彦
土橋 武彦
稀少がんGISTの告知から4年が経った夏休み、高校2年生になった次男と広島に行ってきた。この時、次男に自分が「がん」であることを告げると決めていた。晩御飯の時、広島に在住の仲間に同席してもらい、話すことができた。ただ、がんの事は知っていたと聞かされた。その夜は一緒のベットに寝ることになった。写真は朝起きた時に、色々と子供なりに感じていたんだなと成長を感じながらシャッターを押しました。
Maki
Maki
家族にさえ泣く姿を見せたくなかった為、告知から退院まで全て1人で対応した。入院中のベットは窓際だった為、Tokyo Sky Treeが見えた。 退院後、自らの足で、Sky Treeまで出向き、撮影。病室からの眺めとは違い、再び人生を歩き出した事に感謝。私も目の前に聳え立つSky Treeの様に逞しく生きていきたい。
白石 美穂
白石 美穂
憧れて夢みていたクルーズ旅行!大桟橋からいよいよ出港して船上デッキから,私の住む横浜の夜景を写した思い出深い一枚です!船上からみる…横浜の夜景は…本当に宝石箱のように綺麗で,感動や色々な想いが溢れてきて胸がいっぱいになり泣きながらシャッターをおしていたら,横にいた主人も同じく泣いていて…この写真を見るたびに,あの時の感動やあつくこみあげる気持ちで胸キュンになれます
福田 ゆう子
福田 ゆう子
私がカメラを向けるといつも笑顔でこちらを向いてくれる息子。この子がお腹にいる7年前にがんを告知されました。不安を抱えながら過ごした妊娠期、がん手術と同時の出産。その後も抗がん剤、放射線治療の日々が続き、慣れない育児との両立に苦戦しながら不安を抱えていました。不安で周りが見えなくなっていたあの頃の自分に「大丈夫。泣かないで。もう少し頑張れば、この笑顔に出会えるよ!」と、渡したい1枚です!
貞井 浄江
貞井 浄江
子供に恵まれなかった我が家に来てくれた 一人息子は 元保護犬、チワワの大空(たく)。我が家に笑顔が耐えなくなったと思えた矢先、主人は《肝臓がん》私は《乳がん》夫婦で癌になってしまった。精神的にも経済的にも追い込まれていく中、この子がいるから、負ける訳にはいかない!と頑張れた日々。そして、今。やっと少しだけれど、心穏やかな日々を過ごせるようになった。そんな、休日の午後のひととき。愛おしい寝顔。 《有難う》
内田 美奈
内田 美奈
がんに罹患してから見た花火大会。病気になる前はただ綺麗って見てまた来年も見れるだろうと思っていたけど、がんになって来年も絶対この花火を見ようと思うようになった。ひとつひとつを噛み締めるように空を見上げて感極まって涙を流したのを今でも鮮明に覚えている。そしてこの花火大会は2度、沢山のサバイバーが見に来て、共に涙浮かべながら生きていることを実感しています。今はコロナで花火大会が出来ませんが、またいつか開催されるときは多くのサバイバーと夜空に上がる沢山の花火を見上げたいと思います。