がんを知ると、この国に笑顔が増える。
LAVENDER RING
がん治療は、昔と比べ格段に進歩を遂げました。
でも、がんへの偏見や間違った認識はまだまだ多く存在します。
日本人の2人に1人がなるという、身近な病気であるにもかかわらず。
裏を返せば、がんを正しく理解するということは、
この国の多くの人を思いやることにつながる、と言えます。
がんになった人はもちろん、なっていない人も
共に笑顔で過ごすことのできる未来へ。
LAVENDER RINGは、そんな思いから誕生しました。
理解の輪が広がり、連なり、やがてみんなが、がんの理解者になる。
みんなでみんなを支え合える日が、一日も早く訪れますように。
LAVENDER RINGとは
企業や人、行政や学校、病院など
活動の主旨に賛同してくださる有志の方たちが自由に参加し、
それぞれが「できること」を持ち寄りながら
がんになっても笑顔で暮らせる社会の実現を目指して
具体的なアクションを起こしていく場です。
LAVENDER RING
発起人 故・御園生泰明
からのメッセージ
書籍「自分らしく、を 生きていく。」巻頭より
がんになった僕が1枚の写真と言葉から勇気をもらったように、
この勇気をもっと多くの人にも届けたい。
そして、がんになっても笑顔で暮らせる社会を作りたい。
そう考え、仲間と一緒にLAVENDER RINGをはじめて3年半。
活動を通じて多くの方の笑顔と言葉に触れてきましたが、そこで感じたのは、
想像をはるかに超えて一人ひとりがまぶしいほどに輝いている、ということ。
なぜなんだろう。
寛解されている方もいれば、趣味に情熱を捧げる方もいる。
乳がんの方もいれば、血液がんの方も。
つまり、皆さんかなりバラバラなのです。
しかし、共通していることが一つあります。
それは、がんにとらわれることなく自分の人生を楽しもうと、
本当に真剣に、前向きに生きているということ。
それがエネルギーあふれる素敵な笑顔を生んでいるのだと思います。
そんな皆さんに
「もっと多くの方に勇気を届けたいので協力していただけませんか」
と呼びかけたところ、206名の方々に賛同いただくことができ、
本書の出版へとつながりました。
ここには、がんという困難に直面しても決して失われない笑顔と、
生き方から紡ぎだされる、その人だけの言葉がたくさん詰まっています。
それらが、いまこの本を手に取っているあなたや
あなたの大事な人の勇気につながっていってほしい。
そしてその勇気が笑顔の輪となり連なることで、
いつかこの世界が、
がんになってもいきいきと暮らせる場所になりますように。
御園生 泰明 LAVENDER RING 発起人
※2021年4月12日に、発起人の御園生泰明が旅立ちました。
多くの方々から追悼のお気持ち、お言葉をいただきました。ありがとうございました。